BUMAX高強度ステンレスボルトの強みとは

 

ステンレスの常識を超えたBUMAX

BUMAX(ブマックス)はスウェーデンを代表するステンレスボルト。良質な鉄鋼石に恵まれたスウェーデンは、昔から世界でも最高品質の鋼を生産することで有名です。その高い製鋼技術を背景に開発されたのが高強度ステンレスボルトBUMAX。

これまでの常識では不可能と言われていた「耐食性と強度を併せ持つ」ステンレスボルトとして開発されました。

 

高強度ステンレスボルトBUMAXの特長

ステンレスの常識を超えたと言われる、高強度ステンレスボルトBUMAX(ブマックス)。高強度なだけでなく、耐食性・耐熱性・非磁性・耐焼付き性・低価格・環境に優しいなど、その特長は多岐に渡ります。ここでは、それぞれの特長を詳しく見ていきましょう。

 

<高強度 -強度はSUS304の4倍・耐力はSUS316の2倍->

ステンレス鋼でありながら、鋼製ボルトと同じ強度クラス8.8、10.9を満たすBUMAX。SUS304(A2-50)の4倍の強度、SUS316(A4-70)の2倍の耐力を有します。SUS304の20ミリ径のボルトがBUMAXなら10ミリ径まで小型化でき、重量比にすると4分の1の軽量化に成功しています。

★☆★ BUMAXの高強度特性によるボルトの小径化・軽量化 ★☆★

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<耐食性 -海洋環境下で10年腐食なし->

高強度ステンレスボルトBUMAXは他のステンレスボルトに比べ、圧倒的な耐食性を有します。船舶使用でも30年の耐食性を保証。20%硫酸腐食試験でもSUS316の3倍の耐食性が証明されています。

★☆★ 化学成分比較・硫酸腐食試験のチャート ★☆★

化学成分比較(耐食性を向上させる主要元素 単位:%)
硫酸腐食試験(H2SO4,50℃,mm/年)

材料名 C(max) Cr Ni Mo 3% 10% 20%
A2-50(SUS304) 0.08 17-20 8-13 1.08 3
A4-70(SUS316) 0.08 16-18 10-14 2-3 0 0.3 1.3
A4-80(SUS316L) 0.03 16-18 10-14 2-3 0 0.3 1.3
BUMAX 88/109 0.03 16.5-18.5 10.5-15.0 2.5-3 0 0.04 0.44

 

<耐熱性 -最高使用温度600℃->

通常のステンレスボルトに比べて抜群の耐熱性を発揮。SUS304・SUS316の使用可能温度は400℃ですが、BUMAXなら50%アップの600℃まで使用できます。

★☆★ 温度別残留耐力 ★☆★

温度℃材料名 100 200 300 400 500 600 耐熱温度
A2-50(SUS304) 85 80 75 70 450-500℃
A4-70(SUS316) 85 80 75 70 450-500℃
BUMAX 88 90 90 85 80 75 70 500℃
BUMAX 109 95 95 95 90 90 85 600℃

 

<非磁性 -透磁率1.006->

非磁性はステンレスの特性ですが、SUS304(A2-70)の透磁率1.400に比べてみても、BUMAXは透磁率1.006と優れた非磁性を誇ります。

★☆★ 透磁率の比較 ★☆★

A2-70(SUS304) 1.4
A2-80(SUS304) 1.8
A4-80(SUS316L) 1.012
BUMAX 88 1.006
BUMAX 109 1.007

 

<耐焼付き性 -摩擦係数はSUS316の半分以下->

ボルト締付け時の摩擦係数はSUS316の50%以下となり、締め付け作業を良好に行うことができます。

★☆★ ボルト材料による摩擦係数の比較 ★☆★

材料名 摩擦係数
A4-80(SUS316) 0.42
BUMAX 88 0.19
BUMAX 109≦M12 0.11

 

<低価格>

高価なニッケル合金を使わないため、低価格でのご提供が可能です。六角ボルト・六角穴付きボルト・ナット・ワッシャーをミリ・インチ両方で標準生産しているため、コスト削減だけでなく短納期も可能です。

 

<環境に優しい>

ボルトに熱処理を施さないなどCO2の削減に貢献。また、BUMAXによる軽量化は、省資源・省エネにも役立ちます。

 

BUMAXの製品ラインナップ

■六角ボルト M4〜M36

■六角穴付ボルト M3〜M24

■六角ナット M6〜M24

■平座金 M5〜M24

■緩み止めナット(Bumax Lock88) M6〜M20

■寸切りボルト M5〜M36

 

 

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