鉄鋼
天然資源として豊富な埋蔵量を誇る鉄。量が多く安価なうえ、加工性にも優れるため、鉄はねじ以外の分野でも幅広く使われています。
主要国における金属生産量の8割以上を占める、まさに金属素材を代表する存在です。
しかし、ひとくちに鉄と言っても、化学成分の組成によりその種類は様々。それぞれの性質を生かしつつ、いろいろな用途で使用されています。
次に、各種鉄鋼材の主要な用途例をまとめます。
棒鋼・形鋼・鋼板・鋼帯
一般構造用圧延鋼材(SS400):ボルト・ナット・アイボルト・シャックル
鉄筋コンクリート用棒鋼(SR235):アンカーボルト・プレスボルト
冷間圧延鋼板・鋼帯(SPCC):座金・板ナット
みがき特殊鋼帯(S 50 CM):歯付座金・さらばね座金・スプリングピン
線材
軟鋼線材(SWRM 10/SWRM 12):釘・冷間形成リベット・割りピン・木ねじ
硬鋼線材(SWRH 62 A):ばね座金
冷間圧造用炭素鋼線材(SWRCH 10 Rなど):小ねじ・ボルト・ナット・タッピンねじ
機械構造用炭素鋼
機械構造用炭素鋼鋼材(S 45 Cなど):ボルト・ナット・ピン類・各種部品
機械構造用合金鋼
ニッケルクロム鋼鋼材(SNC415など)/ニッケルクロムモリブデン鋼鋼材(SNCM240など)/クロームモリブデン鋼鋼材(SCM 435など):六角穴付きボルト・六角穴付き止めねじ・高力六角ボルト・ナット
高温用合金鋼ボルト材(SNB 7など):高温で使用される圧力容器・バルブ・フランジ及び継手に用いるボルト・ナット
特殊用途鋼
硫黄快削鋼鋼材(SUM 31):精密機械部品・切削ねじ類
鋳鍛造品
炭素鋼鍛鋼品(SF 440 A):蝶ナット・蝶ボルト