管用ねじ
ねじの規格には、インチねじ・メートルねじ・管用ねじの3種類があります。ここでは、管用ねじについてご説明します。
管用ねじとは?
ねじには管用ねじ、メートルねじ、インチねじの3種類があります。
管用ねじとは、水道管などの配管や管用部品、流体機器などの接続・結合に用いられるねじのことです。一般的に、管用ねじのサイズはインチで表されます。
管用ねじは機械的結合を主目的とする「管用平行ねじ」と、ねじ部の耐密性を主目的とする「管用テーパーねじ」の2つに区分されます。
管用平行ねじ(JIS B 0202)
円筒形のねじで、ねじの先端から先端までが平行になっています。
管用平行ねじの種類には、管用平行おねじ(記号:G※寸法許容差によりAまたはBを付ける)および管用平行めねじ(記号:G)があります。
また、管用平行おねじの等級は、有効経の寸法許容差により、A級とB級に区分されます。A級の方が精度が高く、B級にはA級の2倍の公差があります。
シール(密封)には、Oリングを使います。
管用テーパーねじ(JIS B 0203)
先端に行くほど細くなる、円錐形のねじです。水密性と気密性が高く、ねじ部に耐密性が必要とされる水道管などに使用されます。
管用テーパーねじの種類には、管用テーパーおねじ(記号:R)、管用テーパーめねじ(記号:Rc)、管用平行めねじ(記号:Rp)があります。
しかし、ここで言う管用平行めねじ(記号:Rp)は管用テーパーおねじ(記号:R)に対して使用するもので、前述の管用平行めねじ(記号:G)とは寸法許容差が異なります。この2つの間に互換性はありませんので、注意が必要です。
管用テーパーねじを使用の際は、シールテープを使い、ねじ部をシール(密封)します。