ねじ新聞 オノナビvol.12 高強度・高耐食!二相ステンレス鋼
二相ステンレス鋼とは?
オーステナイトとフェライトの二相混合ステンレス鋼です。
高耐食
Cr(クロム)を25%程度まで増やし、Ni(ニッケル)を5%程度まで減らすことにより、金属組織がフェライトとオーステナイトほぼ半々。そのため二相混合ステンレス鋼は耐食性に優れています。
多種類
Cr量やNi量を変化させるだけでなく、耐食性を向上させるMo(モリブデン)を添加するなど、二相ステンレス鋼の種類は豊富。目的や用途に応じて選択していただくことが可能です。
高強度・高耐食が特長で、耐応力腐食割れ性にも優れています。
オーステナイト系ステンレス鋼 (SUS304/SUS316) |
二相系ステンレス鋼 | |||
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◎耐食性が良好 !応力腐食割れに弱い |
◎高耐食 |
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フェライト系ステンレス鋼 (SUS430) |
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!耐食性は低い ◎応力腐食割れしない |
NSSC®2120採用 六角BOLT & 六角NUT
新日鐵住金ステンレス株式会社が独自開発した、リーン型二相ステンレス鋼NSSC ®2120採用の六角ボルトと六角ナット。
強度はSUS304の約2倍、耐食性はSUS304と同等以上とされています。
特長 | NSSC® 2120 【21Cr-2Ni】 |
SUS304 【18Cr-8Ni】 |
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強度 | ◎ | ○ |
耐孔食性 | ○ | △ |
耐隙間腐食性 | ○ | △ |
耐応力腐食割れ性 | ○ | × |
省資源(Ni, Mo) | ◎ | △ |
SUS329J4L
SUS329J4Lの特長
・塩化物環境下での耐食性・すきま腐食性・応力腐食割れ性に強く、SUS316より優れた特長を持っています。
・SUS304・SUS316より高強度を誇り、軽量化設計に役立ちます。
ボルト・ナットのサイズダウンや、使用セット数の削減など、詳しくはオノウエまでお問い合わせください。